ようこそテクノおじさんホームページへ!(2022年2月1日号)

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もう一月も終わりました。コロナウィルス感染が今までない勢いで広がっています。年末年始の人出拡大とオミクロン株の広まりから
昨今の感染爆発は予想していました。ただ海外の例を見ますとピークが来ると減少に転じているように思います。なぜこうなるかはわかりませんが。
さて今回はコンピュータの話題について書いてみました。お暇なときにお読みください。
最近のPC用CPUについてのトピックス
  • Intel12世代プロセッサーについて
    以下はインテルの説明です。下図のように多くのバリエーションがあります。
    「デスクトップ PC 向け第 12 世代インテル® Core™ プロセッサーは x86 アーキテクチャーのパフォーマンスを再定義します。
    新しい高性能ハイブリッド・アーキテクチャーを紹介します。1Performance-core と Efficient-core を組み合わせてゲーム、生産性、
    創造性を高めます。この画期的なプロセッサーは、OS がワークロードの特性をインテリジェントに把握して実行時にコア配置を
    最適化できるよう支援し、将来のプロセッサー設計の飛躍的な向上への道を開きます。業界初の PCIe 5.0 対応や DDR5 メモリーなど、
    最新のプラットフォーム・イノベーションを存分にお楽しみください。インテル® UHD グラフィックスは、最大 8K HDR に対応し 4 台の
    4K ディスプレイを同時に表示できる機能を備えているため、没入感のある素晴らしいビジュアル体験を楽しむことができます。
    デスクトップ PC 向け第 12 世代インテル® Core™ プロセッサー・ファミリーには豊富なオプションが用意されており、最大限の柔軟性を
    発揮できます。これにより、ゲーム、仕事、創作活動に必要な、かつてないレベルのパフォーマンスと温度特性を選択できます。
    デスクトップ PC 向け第 12 世代インテル® Core™ プロセッサー・ファミリーには豊富なオプションが用意されており、最大限の柔軟性を
    発揮できます。これにより、ゲーム、仕事、創作活動に必要な、かつてないレベルのパフォーマンスと温度特性を選択できます。
    画期的な Core テクノロジーデスクトップ PC 向け第 12 世代インテル® Core™ プロセッサー・ファミリーは、コア・パフォーマンスを
    革新的に進化させ、x86 アーキテクチャーに画期的なアプローチをもたらします。Performance-cores または「P-core」は単一および軽く
    スレッド化されたパフォーマンス向けに、Efficient-cores または「E-cores」は高度にスレッド化されたワークロード向けにそれぞれ
    最適化されています。インテル® スレッド・ディレクターは、パフォーマンス・データをリアルタイムで監視および分析し、適切な
    アプリケーション・スレッドをシームレスに適切なコアに配置し、1 ワット当たりのパフォーマンスを最適化します。2 つまり、ゲーマー、
    クリエイター、プロフェッショナルは、インテリジェンスとパワーの両方を活用して最も重要な体験を高めることができます。」


    最も注目される特徴はpコア(パフォーマンスコア)とEコア(エフィシエンシーコア)の2種類のプロセッサーを搭載していることです。
    このアーキテクチャーはスマホに使われているARM系プロセッサーに近いですね。
    Pコアは従来のコアと同じで高速に処理するためのコアです。ハイパースレッド機能を持ちます。ただし各コアの稼働状況を監視する機能が
    付加されています。Eコアは低コスト版モデルには搭載されておらずCorei7モデルからCorei9モデルまでに搭載されています。
    しかしPコアのみのモデルでもRyzenよりも処理速度が優れているということなので廉価なモデルのコスパのよいPCとして採用も期待できます。
    ではPコアとEコアはどのような処理を実行するのでしょうか。Pコアは頻繁に発生するメモリーフェッチ(読み込み)がある複雑な処理を分担するのですが
    Eコアはメモリー読み込みが少ない繰り返し処理(例えば動画のエンコード、デコード処理とか音声データ処理など)を分担します。
    従来のPコアでこのような単純繰り返し処理を実施すると電力消費が大きくなるのですがEコアでのいわば専用処理化によって全体の電力消費を低下することができます。
    重いゲームソフトを従来のPコア相当で動作させると発熱が極限近くに達することになるのはこのためでしょう。
    でもここで疑問に気づかれた方は多いのではないでしょうか。すなわち「誰がPコアとEコアの使い分けをやってくれるのだ?」と。確かにCPU本体に
    各コアの負荷状況を監視する機能があるのですがやはりOSがこれを決めることになります。ここで注目されるのはWindows11です。ゲームのベンチマークに
    Windows10を使っているのでWindows10でもEコアを動作させていると思われますが最適に動作させるにはWindows11ではないかと思われます。
    これからはスマホのようにCPUとOSの組み合わせでパフォーマンスが向上するようになってくるのではないでしょうか。


  • Intel12世代プロセッサー用チップセットについて
    チップセットはZ690,H670,B660、H610があります。Z690を頂点として順に機能が削減されています。

    今後自作PCを組む場合は次の様な仕様がよろしいのではないでしょうか。
    (1)松仕様 ゲーマー、映像クリエータ向けハイパフォーマンスタイプ
        CPU:Corei7 12700K Z690マザーボード DDR5メモリー32GB 概算価格はそれぞれ5万円、3万円、3.5万円 計11.5万円
    (2)竹仕様 一般的なハイパフォーマンスタイプ
       CPU:Corei5 12600K B660マザーボード DDR4メモリー32GB 概算価格はそれぞれ4万円、2.5万円、1.5万円 計8万円
    (3)梅仕様 コスト重視のハイパフォーマンスタイプ
       CPU:Corei3 12100 H610マザーボード DDR4メモリー32GB 概算価格はそれぞれ2万円、1.5万円、1.5万円 計5万円

最近使ったソフトウェア
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  • Webサーバー構築のためのソフトウェア Apache(アパッチ)

    ApacheはLinux系OSのために開発されたWebサーバー用ソフトウェアですがWindows用にコンパイルされたバージョンがあります。
    WindowsでApache 2.4 を動かすには、「Microsoft Visual C++ 2015 再頒布可能パッケージ」が必要です。 ここからインストールします。
    Apacheをダウンロードするためには「Apache Lounge」にアクセスします。 ここからインストールします。
    ダウンロードしたzipファイルを展開しローカルドライブ(Cドライブ)の直下に移動(またはコピー)します。

    次にhttpd.confファイルを編集

    C:\Apache24\conf\httpd.confのconfigファイルを編集します。

    ・ServerName
    ServerNameを指定します。
    ※指定しない場合エラーが表示される場合があります。

    ServerName localhost:80

    ・ServerRoot
    Apacheのルートパスを指定します。

    ServerRoot "C:\Apache24"

    ・DocumentRoot

    html や php ファイルを配置するドキュメントルートパスを指定します。
    DocumentRoot "C:\Apache24\htdocs"
    Directory "C:\Apache24\htdocs"

    ・ScriptAlias

    CGI用エイリアスのパスを指定します。
    ScriptAlias /cgi-bin/ "C:\Apache24\cgi-bin\"

    ・cgi-binのDirectory

    Directory "C:\Apache24\cgi-bin"

    ・Listen

    ポート番号を指定します。

    Listen 80

    これで編集は完了ですので、httpd.confを上書き保存します。

    次にApacheをインストールします。

    Apacheのインストールはコマンドプロンプトを「管理者として実行する」で開き次のように実行します。
    C:\Apache24\bin>httpd.exe -k install
    「Windowsセキュリティの重要な警告」が表示される場合は
    Apache HTTP Server にこれらのネットワーク上での通信を許可する
    ・プライベートネットワーク(ホームネットワークや社内ネットワークなど)
    ・パブリックネットワーク(空港、喫茶店など)(非推奨) 
    を選択し、「アクセスを許可する」をクリックします。
    これでインストールは終わりです。エラーが出るようであればconfigファイルを見直しましょう。
    ブラウザで起動を確認する
    次にブラウザを起動してアドレスに「http://localhost/」と入力します。表示画面に「It works!」と表示されればApacheの起動は成功です。
    htdocsフォルダーにindex.htmlファイルがあればこれが起動されます。

    Webサーバーの公開

    Webサーバーを公開するためにはWindowsの設定およびルータの設定が必要です。
    「Windows]
    コントロールパネル→ windows Defenderファイアウォール →詳細設定 →受信の規則→新しい規則→ポート→TCP,特定のローカルポート→80,443→次へで設定
    これでTCP80(WWW)とTCP443(https)の受信許可が可能になります。
    「ルータ」
    サーバーアドレスとポートを開放します。サーバーのTCP80番,443番を公開するためです。
    サーバーが設定されているPCのアドレスは 192.168.1.92 として設定を行います。ルータはヤマハNVR500です。
    PP→PP1 natdescriptor →1000として設定します。現在1000番は1から8番まで使用しているので8,9番を使います。各自の設定環境に合わせてください。

    ルータのコマンド設定はコンソールケーブルとターミナルソフトまたはTELNETで行います。

    ・静的IPマスカレードの設定
    サーバー(192.168.1.92)にTCPポート80番とTCPポート443番を転送するよう設定

    1# nat descriptor masquerade static 1000 8 192.168.1.92 tcp 80
    2# nat descriptor masquerade static 1000 9 192.168.1.92 tcp 443

    ・フィルタを作成
    外部からの192.168.1.92 へのアクセスに対して許可するフィルタを作成.フィルタ番号は90番に設定

    1# pp 1 select
    2# ip filter 90 pass * 192.168.1.92 * * 80,443

    ・フィルタの適用
    上記で設定したフィルタを適用する

    1# ip pp secure filter in 90

    これでルータの設定は終わりです。
    yamahaのルータではnetvolanteDNSが無償で提供されているので有償のドメインネームサービスを利用しなくても良いメリットがあります。
    ただしどうしても自分の好みの名前が欲しい場合は有償の「お名前ドットコム」などを使ってください。
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  • 動画配信用ソフト nginx の導入

    動画を配信するためにはYoutube,Twitchなどがありますがプライベートで特定の人たちに配信する場合はnginx(エンジニックスと発音するらしい)を使うと
    個人の動画配信サーバーを構築することができます。
    OBSを使うとリアルタイムで自宅からカメラ動画、動画ファイルなどを配信できます。リアルタイムといっても一分程度の時間遅れは発生します。

    ・「nginx]のインストール
    nginxは本来Linux系のソフトですがwindows版を使います。次のサイトにOBS配信用にhtmlとconfを書き換えたファイルをダウンロードできるのでここから
    「OBS_Streaming_nginx_v1]をダウンロードし展開されたフォルダーをCドライブのルートにコピーします。記事リンク先
    ダウンロードサイトは以下のURLになります。 ダウンロード
    フォルダの中のnginx.exeを実行すれば起動できます。起動後にhttp://localhost:8080/index-hls.htmlとブラウザーのURL欄に入力すると動画鼓動画面が現れます。
    http://localhost:8080/index.htmlと入力するとFlashPlayer起動画面になりますがこれはもう使えません。

    ・OBSの設定

    配信の設定画面で URL: rtmp://localhost:1935/hls ストリームキー : livekey  と入力します。次に配信開始をクリックするとOBS画面の右下に緑のマークが
    現れます。http://localhost:8080/index-hls.htmlにアクセスすると配信動画が視聴できます。

    ・ルーターのポート開放

    Apacheと同じ方法でTCP 1935(rtmp)、TCP8080(webplayer)を解放します。ただしフィルタ番号、サーバーのIPアドレスなどはApacheとは別のものを設定してください。

    ・Windows Defenderの設定

    これもApacheと同じ方法でTCP 1935(rtmp)、TCP8080(webplayer)の受信を許可します。

    以上でnginx_の設定は終わりです。一度トライしてみてください。家庭内LAN内であれば面倒なポート開放は不要です。
    http:/192.168.xxx.yyy:8080/index-hls.html で視聴できます。ただし192.168.xxx.yyy はサーバーのLAN内IPアドレスです
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  • PCの故障について

    PCは一般的に高価なものです。したがって故障すれば大切なデータが失われることがあります。そこでどのような故障が起こりやすいか
    これまでの経験をもとに話します。
    「デスクトップPC」は部品が別々に作られこれを組み合わせることによって組み立てられます。したがってディスプレイ、キーボード、マウス、電源ユニットなどが
    故障しても交換すれば問題は大きくありません。ただしCPU,マザーボード、ハードディスク、SSD、メモリーが故障すると被害は大きいです。
    では故障の多いコンポーネントはどのようなものでしょうか。CPU:これは滅多に故障しません。30年以上前にCyrixというCPUメーカのIntel互換CPUを
    使ったとき熱負荷で壊れたこと以外に経験がありません。マザーボード:マザーボードの故障で多いのは電源回路故障です。高価な物が壊れたことがあります。
    故障部品の特定が難しく修理はほぼ不可能です。同じ型番の物へ交換してもWindowsは再インストールになります。ハードディスク:比較的よく壊れます。
    特にCドライブに使う場合被害が大きいのでRAIDを組んで対応していましたがSSDの普及によりCドライブへのハードディスクは使っておりません。
    ディスク製造メーカ別の故障率データも公開されているので参考になります。比較的安価なシーゲート製は故障率が高いです。SSD:出始めのころは
    有限寿命ということで心配でしたが今まで故障の経験はありません。大手のデータセンターでもハードディスクに替わりSSDを使っているようですが一定の
    データ量の読み書きで新品に交換しているようです。一般の人がPCを10年間程度使っても故障はしないと思われます。ただし名の知れたメーカの製品を
    使いましょう。中国製の安物は使うべきではありません。メモリー:これも故障の経験はありません。
    「ノートPC」はデスクトップPCと異なり故障しても簡単に部品を交換できません。交換可能としても純正部品は大変高価です。簡単に改造もできません。
    したがってPC中古ショップには型の古いもの一部の部品の故障したものが大量に売られています。
    これらを見てみると故障の種類がわかってきます。キーボード故障:キートップが外れたりキーが効かない物が多いです。古い機種では入手困難です。
    電源故障:起動できない故障です。電池故障:通常電池は死んでいるか劣化している状態。純正交換部品は高すぎ。液晶画面故障:色むら、表示異常、
    バックライト切れ、液晶割れ、映らないなど。

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  • そのほかーーーーー最近気になる自然現象

    最近の気になるのは世界の火山の噴火です。日本では九州の阿蘇山、小笠原諸島の福徳岡の場、西ノ島です。海外ではトンガのフンガ・ハアバイ火山、パプアニューギニアの
    火山などが噴火しています。いずれも環太平洋火山帯での噴火です。これ以外にはアイスランドの火山噴火がありました。ハワイでは2018年のハワイ島で噴火がありました。
    私としてはマントルの動きが活発化しているのではないかと思っております。東日本大震災の後では木曽の御嶽山が噴火しましたが小笠原やトンガの噴火から太平洋プレートの
    動きも活発化していると考えます。元来大陸では地震は起こりにくいとされていますが大きな力が大陸に加わると大陸でも地震は起きます。中国内陸部はインド大陸に現在でも
    押されており地震が発生します。今年は日本を含め世界の各地で地震が起きるかもしれません。注意しましょう。

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